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分からないから、面白い。予測できないから、挑む。

S.M
生物研究部 薬物動態グループ
2021年 中途入社

現在の業務内容と入社後に経験された業務内容を教えてください。

薬物動態グループには大きく分けて2つの業務があります。1つは対応する新薬と自社製品の有効性・安全性に差がないことを確認するためのヒト試験である生物学的同等性試験の血漿検体の薬物濃度をLC/MSを用いて測定する業務です。もう1つは臨床試験前に製剤の評価をするために行う、生体模倣溶出試験をパドル溶出試験器やマルチコンパートメント溶出試験器、フロースルーセル溶出試験器など、様々な溶出試験器を用いて生体の一部を模倣した溶出試験系(in vitro)で行うことです。入社以来この2つの業務を中心に行っています。

現在の仕事のやりがい、面白さを教えてください。

薬物動態グループは、ヒトの体内で薬物がどのように吸収(absorption)、分布(distribution)、代謝(metabolism)、排泄(excretion)しているのかを考えることが多い部署です。しかしながら、ヒトの生体内は複雑で分かっていないこともあり、薬物の動きの予測が難しいことが多いです。そのため、生体の一部を模倣した溶出試験の条件検討や製剤評価も正解がない中で模索する必要があります。当社の今までの多くの開発経験等から自分たちで考えて、開発を進めていくことが難しいことも含め面白いと感じています。

あなたの職種では、どのような経験やスキル、マインドが求められますか?

私の職種では、血漿検体の薬物濃度をLC/MSを用いて測定する業務や、製剤の評価を実施するために行う溶出試験器を用いて生体の一部を模倣した溶出試験を行うことが多いので、このような機器を使うスキルは必要かと思います。私自身はLC/MSの経験は前職でありましたが、溶出試験は沢井製薬に入社してから初めて経験しました。現在も学び続けているところです。経験やスキルが多くなくても、「しっかり学びたい!スキルを身につけたい!」という気持ちがあれば一緒に頑張ることができると思います。

あなたが沢井製薬へ入社を決めた理由を教えてください。

前職では研究職ではなく、病院に足を運び医師の方々とコミュニケーションを取りながら、臨床試験を実施する仕事をしていましたが、それ以前は薬物動態関連の実験業務を行う仕事をしていました。そのため、「再び製薬の研究に携わり、実験ができる仕事がしたい」と思い入社しました。入社後は、圧倒的なジェネリック医薬品の開発数の多さとスピード感に驚き、これほど多くの医薬品の開発経験を持っている会社は多くないと思うので、この開発の歴史と経験が魅力だと感じました。

就職活動の際に検討していた業界、着目していたポイント、会社選びの軸を教えてください。

私は大学には行っておらず、実験技術を学ぶ専門学校で実際に実験をする手を動かす技術を学びました。その専門学校の先生が製薬会社の研究所出身の方でした。その先生が自身の研究所勤務時代の製薬開発についての経験をよく話してくれました。その話に感動し、自分自身も製薬に関係する仕事に就きたいと考えるようになりました。私自身はキャリア入社ですが、前職での薬物動態に関する業務経験や、職種は異なりますが、臨床開発部門での勤務経験を経て再び沢井製薬で薬物動態グループの一員として製薬開発に携わっています。

就職活動の時にやっておいてよかったこと(もしくは、やっておいたらよかったなと思ったこと)を教えてください。

私は自分のしたい仕事が製薬に携わることであり特に実験が好きだったので、絞った職種の中で就職活動をしていました。しかしながら、会社に入社すると多くの職種の方々と協力して開発を進めていくので、入社後のために色々な職種の先輩方の話を聞き、他の職種について知っていても良かったかなと考えます。

今後の目標、キャリアプランを教えてください。

私は薬物動態グループ内での経験が浅いため、これからも多くの経験を積み難しい製剤開発でも楽しんで、分からないことを探求できる知識や経験を身につけていきたいです。特に手を動かす実験自体が好きなので、薬物動態グループでの2つの業務である、LC/MSを用いてヒトの血漿検体を測定する業務や製剤の評価を実施するために行う溶出試験器を用いて生体の一部を模倣した溶出試験について、多くの実験を経験し、経験したスキルを引き続き身につけていきたいと考えています。

ある1日のスケジュール

  • 8:40 出社

    1日のスケジュールを確認し、メールをチェックします。

  • 10:00 資料作成

    前日に実施した実験結果を確認・考察し報告書を作成し、次の実験を計画します。

  • 13:00 実験

    計画した実験を実施します。

  • 16:00 資料作成

    実験結果等を報告するために資料作成。明日の打ち合わせに備え、準備します。

  • 18:00 退社

    最後に明日の予定を確認し本日の仕事は終了です。

最後に、業務の年間スケジュールで繁忙期の時期などあれば、時期と理由を教えてください。

年間スケジュールというよりは、担当品目ごとに繁忙期の時期は違う印象です。

※こちらの掲載情報は2025年3月末の情報です。

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